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4月につづいて、ふたたび金沢でトークをします。今回もおなじく、金沢の生活工芸プロジェクトの shop labo モノトヒト の展示関連で、このたびは、伊賀の gallery yamahon さんの企画。同ギャラリーを主宰する山本忠臣さんの発案から、輪島で漆を手がける赤木明登さん、金沢でガラスを手がける辻和美さん、それから山本さんご自身の三人に僕も交えていただき、「生活工芸のこれから」と題してトークをします。
生活工芸をめぐっては、一年ほど前に『「生活工芸」の時代』という本が刊行されて以来、各地で議論を重ねてきました。その間、山本さんとは2月に燕三条で、辻さんとは4月に金沢で、それぞれ一緒にトークをしました。お二人はいずれも生活工芸について肯定的な立場にあります。対して赤木さんは否定的。その赤木さんとは、つい先週、池袋でトークイベントをしたばかり。
僕自身は、肯定か否定かと問われれば、生活工芸を肯定する側です。なので、先週のトークは赤木さんとのガチンコでもあったのですが、さほど激しくやりあったわけではありませんでした。ひとつにはこの金沢の企画があったから。でも、それ以上に、生活工芸をめぐる「問題」そのものはじつは対立ではなく共有しているからでもありました。
問題というのは、生活工芸の「これから」はどうあるべきかを考えなきゃいけない、ということ。それをふたたび金沢で考えます。スタンスはただ前向きに!!
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「生活工芸のこれから」
- 赤木明登(塗師)
- 山本忠臣(gallery yamahon 代表)
- 辻和美(硝子作家)
- 鞍田崇(哲学者)
2015,07,03 FRI 15,00-17,00
無料・50名(申し込み先着順)
◎会場・申し込み 金沢クラフトビジネス創造機構
photo: 高林ノートの裏表紙。同ノートには自邸に先立ち高林兵衞が手がけた最初の民藝館(1928)に関するスケッチが残されており、彼のパッションのほどが伝わってきます。上述の「問題」を考えるうえでも、こうした民藝をめぐるエピソードも無視できないと思うのです。